熊本大学ベトナム同窓会の設立記念式典

2023年10月28日(金)に熊本大学ベトナム同窓会(Kumamoto University Alumni Association in Vietnam)が正式に設立された。ベトナム・ハノイ市のパンパシフィックハノイで、小川久雄学長、大谷順副学長、ファン・チュン・ギア・ベトナム元日本留学生協会(VAJA)副会長の出席もと、同窓会の設立式が執り行われた。この設立式に、熊本大学から出席の要請を受け出席した。
最初に初代の同窓会・会長に選ばれた、ハノイ建設大学・Lieu Tho Bach副教授(バッチ先生)から会長の挨拶があり、同窓会設立までの経緯の説明があった。

バッチ熊本大学ベトナム同窓会・会長の挨拶
次いで、熊本大学小川学長の挨拶があり、熊本大学の現況、国際化への取り組み、ベトナム熊本大学同窓会への期待が述べられた。

小川熊本大学学長の挨拶
来賓として、VAJA副会長のファン・チュン・ギア先生、ハノイ建設大学国際協力課のNghiem Ha Tan副課長から祝辞があった。

大谷副学長からバッチ同窓会会長へのCertificateの授与
これに続いて、熊本大学ベトナム同窓会から小川学長に記念品の贈呈があった。熊本大学自然科学研究科の修士課程を修了した、Nguyen Thi Hai Duongさん(Bach先生の奥さん)による熊本大学五校本館の水彩画である。

バッチ同窓会会長から小川学長への熊本大学五校本館の水彩画の贈呈
休憩を挟んで、大谷順副学長から、熊本大学の教育・研究・国際化への取り組みの説明があった。

大谷順副学長による講演

次いで、古川(熊本大学名誉教授、元熊本大学副学長)から、これまでのベトナムの大学との交流について詳しい紹介とベトナム同窓会への期待が述べられた。

古川による熊本大学とベトナムとの国際交流に関する講演

教え子のDo Phuong Khanhさん(ハノイ・オープン大学)から花束の贈呈

設立記念式典出席者の全体写真

式典の後、隣の会場でベトナム同窓会の設立をお祝いするバンケットが執り行われた。同窓会会長のバッチ先生の挨拶の後、古川の音頭で乾杯がなされ、懇親会がスタートした。

バッチ同窓会会長による懇親会での挨拶

懇親会での古川の挨拶

乾杯!!

会の終盤でビンゴゲームが行われ、ビンゴした同窓生からそれぞれ挨拶があった。

懇親会の会場での懇談の様子

Tran Thi Hien Hoaさん(ハノイ建設大学副教授)の挨拶

Pham Khac Lieu君(フェ科学大学副教授)の挨拶

Doan Thu Haさん(ハノイ水資源大学副教授)の挨拶

Luong Ngoc Khanh君(ベトナム建設省)の挨拶

Tran Thanh Liem君(ベトナム資源環境省)の挨拶

最後に、バッチ先生の一本締めで懇親会を終了した。

バッチ先生の音頭で一本締め

懇親会終了後、教え子と記念写真(左から、ファム君、カーン君、古川、ホアさん、ハさん、バッチ先生、カーンさん、リム君)

大神神社参拝

大神神社前を通過した際に立派な大鳥居を見て、いつか訪ねたいと思っていたものの、コロナ騒動で行く機会を逸していた。「おとな旅」を始め多くのテレビ番組で大神神社が紹介されたこと、大神神社の摂社に私の専門である水にまつわる神社・狭井(さい)神社があることから興味がますます高まっていた。
今回、薬師寺拝観の足で、大神神社を訪れた。大鳥居をくぐると左右に無料の駐車場。そこから徒歩で参道を進み、二の鳥居に。ここから拝殿までの鬱蒼とした坂道を進む。両脇には献灯が並ぶ。この状況は春日大社にそっくりである。

二の鳥居

拝殿への参道

拝殿前の石段を上がり、拝殿に。大神神社の御神体は、背後の三輪山で、拝殿越しに参拝する。

拝殿前の石段

大神神社の拝殿
その後、拝殿の左手の祈祷殿を超えて、狭井神社に。結構な登りの参道を進むと、神社前の鳥居に。狭井神社は三輪の神様の荒魂を祀っており、強い神の力を持つことから、病気平癒の神社として信仰されている。このことから、参道の両脇には製薬会社から献灯された灯籠が並ぶ。

狭井神社参道

狭井神社拝殿

拝殿で参拝した後、拝殿の左奥に進むと、病気平癒に霊験のある薬井戸がある。ここから出る水は三輪山から湧き出た霊水で、自由にこの霊水を飲むことができる。注ぎ口の上にあるボタンを押し、備え付けの紙コップに霊水を受ける。飲んでみたが、なめらかな口当たりであった。

薬井戸

丸いボタンを押すと霊水が出る

狭井神社の拝殿右手には、三輪山登拝口がある。登拝するには、9時から12時までの間に申し込まなければならない。

三輪山登拝口
狭井神社の参拝を終えて少し下った右手に、大神神社の末社である市杵島姫(いちきしまひめ)神社に。朱色の社殿は鎮女池の中島にある。この神社の御祭神、市杵島姫命で水の守護神とされる。

鎮女池

鎮女池のほとりに、三島由紀夫が揮ごうした記念碑があった。説明文では、古神道の研究で大神神社参拝や三輪山登拝をして大いに感銘を受けた三島が色紙に「清明」としたためとある。後日三島から寄せられた感懐には、「・・・・・大神神社の神域は、ただ清明の一語に尽き、神のおん懐ろに抱かれて過ごした日夜は終生忘れえぬ思ひ出であります。・・・」

三島由紀夫が揮ごうした記念碑
その後、参道を下り、駐車場に。駐車場から三輪山を一望できた。

駐車場から三輪山を望む
少し遅い昼食は、大鳥居から1㎞の三輪山本で。極細の冷やし三輪そーめんと柿の葉寿司を頂いた。

冷やしそーめん

薬師寺東塔・西塔特別公開

薬師寺東塔(国宝)の修復修理が終わり、落慶法要がこの平成5年4月21日に行われた。これに合わせて、東塔と西塔の特別公開(平成5年4月29日―平成6年1月15日)が行われていることから、10月2日(月)に写経の奉納に合わせて薬師寺にお参りしてきた。中村晋作(文化勲章受章者)作の「釈迦八相像」が新たに造仏され、東塔と西塔にそれぞれ四相像(計八相像)が安置された。この「釈迦八相像」が一般に公開され大きな注目を集めている。

駐車場から薬師寺正門への参道

世界遺産・薬師寺

東塔・西塔特別公開
東塔は平成21年より12年かけて、初めてとなる全面解体修理が行われた。これで、東西両塔を有する薬師寺大伽藍が完成したことになる。これまで、薬師寺は何度となく訪れてきたが、いつもどこかで修復工事が行われ、全面的な完成が待ち遠しかった。今回は天候にも恵まれ、早くに到着したことで観光客も少なく、壮麗な大伽藍をゆっくりと楽しむことができた。

改修を終えた東塔(国宝・白鳳時代)

西塔(1981年再建)

境内からの東塔の眺め

東塔(左)と金堂(1976年再建)

大講堂(2003年再建)

東院堂(国宝・鎌倉時代)

写経道場の前からの玄奘三蔵院伽藍(1991年建立)の眺め

食堂の裏で見つけたムラサキシキブ

釈迦八相像は、東塔には収められたお釈迦様の前半生をあらわした「入胎」、「受生」、「受楽」、「苦行」の四相像と、西塔に収められたお釈迦様の後半生を表した「成道」、「転法輪」、「涅槃」、「分舎利」の四相像からなる。お釈迦様の生涯を描いた彫刻の八相像は比類がないとのことである。公開は来年1月15日まで、拝観をお勧めする。

「受生」像(パンフレットから)

大阪で第15回AETEEジョイントワークショップ開催

「環境とエネルギーの高度工学技術(Advanced Engineering Technology for Environment and Energy : AETEE)」に関する国際ジョイントワークショップが、8月8日-10日、大阪大学中之島センターで開催された。(実行委員長:大阪大学池道彦教授、幹事長:井上大介准教授)古川は、このワークショップの創設者の一人として参加した。
このジョイントワークショップは、2008年に韓国・釜山国立大学の金昌元(Changwon Kim)教授と李泰鎬(Taeho Lee)が研究室の大学院学生を引率して熊本大学の古川研究室を見学したいとの申し出がきっかけとなっている。折角の機会なので、両研究室で学生の学生の研究を紹介するワークショップを開催してはとの私の提案に金教授が賛同して始まった。
第2回のワークショップは釜山大学で開催された。このワークショップで、金教授との雑談の中で偶然にも共通の友人が中国大連理工大学の全燮(Xie Quan)教授であることがわかり、全教授に参加を呼びかけることに。第4回の釜山大学でのワークショップには、熊大での私の教え子で大連理工大学の喬森(Sen Qiao)教授も全教授と一緒に参加し、大連理工大学がメンバー大学になった。2012年に古川が熊本大学を退官した後、日本側の幹事大学を大阪大学の池研究室にお願いし、継続してきた。日本側からの参加大学は池先生の呼びかけで、山梨大学の森一博研究室、遠山忠研究室、北里大学の清和成研究室が加わり、このワークショップが夏休みの恒例行事となっている。その後、私の研究仲間である中国・山東大学の倪寿清(Shouqing Ni)教授にも参加してもらい、第11回は2018年7月に中国・青島市で開催した。COVID-19 の期間中は、オンラインでされたが、3年ぶりに対面での開催となった。
台風6号の影響で気をもんだが、無事に開催された。

8日夕方には歓迎夕食会を開催。9日のワークショップは、午前9時から午後6時までの新築された大阪大学中之島センターのセミナー室で50人を超える参加者で実施された。

ワークショップの要旨集(左の建物が大阪大学中之島センター、右はあべのハルカス)

歓迎夕食会でワークショップの共同解説者である釜山国立大学金名誉教授と

開会式での古川の挨拶
研究発表は、Session 1では窒素除去(6件)、Session 2、4では藻類とバイオマス技術(12件)、Session 3では環境微生物学(6件)、Session 5高度処理技術(6件)合計30件の研究発表があり、活発な質疑御応答がなされた。

ウォークショップ後の集合写真

ワークショップ後のバンケットは、外国人に人気の梅田スカイビル36階の大阪駅周辺の夜景を楽しめる宴会場で立食で行われた。このバンケットの中で、優秀発表者7人の表彰が行われ、実行委員長の大阪大学池教授から、賞状と副賞が贈られた。

バンケットにて(左から金名誉教授、古川、全教授)

バンケットで(左から清教授、李教授、古川、池教授、倪教授)

11日のお別れ会で大連理工大学の喬教授(左)と
11日はテクニカルツアーで、日本一高いアベノハルカスで、地下のバイオガスプラント、中水道システム等を見学した。
次回のワークショップは、韓国・釜山で李教授のお世話で開催される予定である。

大阪造幣局の桜の通り抜け(2024年4月)

大阪造幣局の「桜の通り抜け」については、2025年4月の水めがね「大阪の桜」の中で紹介している。

大阪市民の春の楽しみである「桜の通り抜け」はCOVID-19の影響で、2020、2021年は中止となった。昨年から入場者を絞った状態で、桜の通り抜けが再開された。(事前にネットで希望の日時、参加人数を決めて申し込む)このところの地球温暖化で、桜の開花を予想することが難しく、満開の状態での「桜の通り抜け」になっていなかったが、今年は珍しく開花予想があたり、久しぶりに最高の開花状況での通り抜けとなった。(4月7日~13日)

4月9日(日)に選挙を済まし、13時半からの140年目となる「桜の通り抜け」に。天気も良く、日曜日なので、普段なら押すな押すなの状態になるが、人数制限のお陰でゆっくりと多種多様の遅咲きの桜を楽しむことができた。現在、大阪造幣局には140種、339本の桜が育てられている。今年の桜は「松月」。以下、珍しい桜を紹介する。

北門出口の近くにある「さくら名所100選の地」レリーフ

今年の桜「松月」(花は最初淡紅色で、次第に白くなる)

関山(園内で60本と最も多い)

紅時雨(紅色の豊かな花が特徴)

八重曙(淡紅色で芳香に富む)

春日井(奈良春日山にあった桜を佐野藤右衛門が接ぎ木育成したもの)

珠数掛桜(親鸞が桜の枝に数珠をかけられたという故事から名前がつけられた)

松前琴糸桜(桜研究家の浅利政俊氏が、無名の八重桜の大木の種子から作り出した桜。開花後紅色から淡紅色となる)

伊予熊谷(今年植えられた新品種。愛媛県土居町で栽培されている匂い桜の一種)

枝垂桜

大手毬(多数の花が手毬状態に)

長い歴史を持ち、多くの大阪市民に親しまれてきた「桜の通り抜け」。造幣局のすぐ近くに引越してきて11年。過去10年間、友人・知人を「桜の通り抜け」に案内してきた。通り抜けの主役「今年の花」は、17種類の桜から入場者の投票で決まる。令和6年の「今年の花」は? 楽しみです。

<参考資料:平成5年造幣局「桜の通り抜け」パンフ>

空中歩廊を使って熊本城を散策

コロナの第8波も収束傾向にあることから、1泊2日(2月27-28日)で熊本に出かけてきた。当初の予定では、28日は阿蘇方面に出かけ、復旧された豊肥線、国道57号線、阿蘇大橋などを見学する計画を立てていた。しかし、案内していただく友人の体調不良でこの計画がキャンセルとなったことから、28日は、復旧された熊本城天守閣と新設された空中回廊を見学することに変更。
宿泊する新市街のホテルから、すぐのサクラマチクマモトを経由して国際交流会館方面に。

再開発されたサクラマチクマモト(1階の奥にバスセンター)

加藤清正の銅像の向こうには、解体された馬具楼と崩れた石垣の跡。

加藤清正の銅像

地震で崩れた石垣と解体された馬具楼

石垣を修復する工事用のクレーンが見える。御幸坂を進むと、右手に組み立ての進む飯田丸五階櫓石垣の修復工事の様子が。飯田丸五階櫓は隅の石垣が櫓を支える「奇跡の一本石垣」で話題となった。石垣、櫓が解体され、昨年10月から石垣の組み立てが始まている。一日に10個程度の石しか組み立てられなく、1657個の石の組み立てが終わるのは来年の2月になるとのこと。

飯田丸五階櫓の石垣の組み立て工事の様子

さらに進むと特別公開南口に。平日にも関わらず、多くの観光客がチケット購入で並んでいた。階段を登ると、空中回廊に出る。この空中回廊は、復旧された天守閣へのルートとして、17億円(日本財団の寄付金を使用)かけて整備されたもので、今回は本丸御殿までの南ルート(北ルートは当日公開されていなかった)を利用した。この回廊(高さ6m、幅6m、全長350m)では、復旧工の様子や地震の被害の状況を高い位置から見学が可能となる。

以下、天守閣までの空中回廊からの写真を紹介する。

熊本城域マップの看板(今回は水色の南ルートを使った)

空中回廊

空中回廊からの数寄屋丸二階御広間の現状(上部石垣が崩落している)

修復を待つ石垣

飯田丸五階櫓の修復工事現場(手前の梅林は5分咲き)

崩落した石垣と修復された熊本城

本丸御殿の地下道出口が、南ルートの出口。ここを出ると、天守閣の建つ広場に出る。この日快晴で熊本城天守閣のいい写真が撮れた。

修復された熊本城天守閣

熊本城天守閣は地震から5年で修復され、2021年6月26日から一般公開が始まっている。天守閣に登るのは10年ぶり。見学用の階段が絨毯張りになるとともに、エレベータも新たに設置され、展示内容も一新されていた。宇土櫓の現状を紹介する。

天守閣から南方面の眺め。白いシートの下には修復を待つ石垣

4年かけて解体保存される予定の宇土櫓。地震で倒壊した宇土櫓の続櫓は部材の回収が終わっている。

熊本城全体の完全修復は当初2037年を予定していたが、予想以上に困難を極めていて、2052年になるとのこと。

 

 

 

 

 

古川植物園(2022年12月8日)

ベランダで育てている、ポンセチアとデンマーク・カクタスを紹介する。

3年続けて頂いたポンセチアが今年も色づいた。日当たりのいい南側のベランダでは、夏場には葉焼けするので、北側のベランダで夏を越させている。9月中旬から南側のベランダに移動。午後6時には鉢を段ボール箱に入れ、玄関で短日処理を始める。1か月で先端部の葉がほのかに色づく。先端部の葉が赤く変わった1カ月半で短日処理を終える。11月中旬から市販のポンセチアらしくなり、11月末には赤い葉の中心に黄色い花をつける。

左の株が2年目、真ん中の株が3年目、右端の株が4年目

上段の2年目の株が一番元気

2年目の株

ポインセチアの花

一番古い株は、4年目で3回色づかせたことになる。3株を並べてみると、壮観である。これまで、植え替えを一度も行っていないにも関わらず、3回も続けて色づきに成功したことは自分でも驚きでもある。短日処理にはホームセンターで購入した段ボールを使っているが、玄関スペースの制約もあり、これ以上背丈を伸ばすことが難しい。来年は、これまでの栽培経験を活かして、春に段ボールに収まるサイズに思い切って選定する計画である。
短日処理期間中に、誤って側枝を折ってしまった。元気のいい枝だったので、そのまま水に差していたところ、枯れることなく元気。根は出ないが、試しに鉢に植えてみたところ、根付いて、しかも先端の葉が色づいてきた。ポンセチアは簡単に挿し木で増やすことができる。これ以上増やすと大変なことになると家内からは反対の声が。

挿し木した枝も赤く色づき、花をつける

次に、デンマークカクタスを紹介する。3年前に園芸店で買った白い花のデンマークカクタスが、昨年に続いて今年も見事に花をつけた。ネットからの情報をもとにして、夏場は直射日光の当たらない東側のベランダで育て、夏に剪定をした。10月になると葉先に蕾がつくので、日当たりにいい南側のベランダに移す。赤いデンマークカクタスは花を付けるのは2回目。剪定した元気のいい葉をサボテンの土に挿して増やしたところ、すぐに花をつけることがわかり、来年はデンマークカクタスの鉢も増えそうである。

手前の白い株は3年目、奥の赤い株は2年目のデンマークカクタス

左側の小さな鉢は春に剪定した葉を挿し葉した株についた花

新型コロナの感染が続くなか、ベランダでの園芸が息抜きになっている。新型コロナ前は、栽培の簡単でポトス、シダ、オリズルラン、モンステラ等の観葉植物の栽培がメインであったが、新型コロナ以降は、家にいる時間が増え、手入れに手間のかかる花卉植物を増やしてきた。多肉植物のカランコエも数年花を咲かせることに成功したが、水やりが難しい。今年は、多くのカランコエにうどんこ病が発生し、現在元気に残ったのは2株のみ。これは今年も元気に花をつけ長く楽しませてくれそうである。

うどんこ病を免れ元気に花をつけたカランコエ

自宅近郊の紅葉

新型コロナの感染拡大以降の自粛生活のお陰?で、近郊をウオーキングするのが日課の毎日。気分転換を図るため、ウオーキングのコースを変えている。

主なコースは、大川コース、天神橋筋商店街コース、天満橋コース、京橋コース、都島橋コース等。これらのコースを40分から1時間かけてウオーキングする。見慣れている景色だが、今回紅葉した様子を写真に撮ってみると、思いのほか綺麗であったので紹介する。

まず、自宅から自転車で10分の銀杏並木で有名な「御堂筋」から。

日銀大阪支店前の大銀杏


大阪市役所前の2025年大阪万博宣伝看板

淀屋橋交差点にあったビルが再開発されことになり、建設工事が始まったばかり。2025年暮れには御堂筋を挟んで、高層ビルが2棟(東地区には地上31階のビル、西地区には地上29階のビル)御堂筋の入口に建てられる計画。御堂筋は長らく高さ制限(原則50m、最大60m)されていたが、2013年にこの制限が撤廃され、御堂筋沿いで多くの高層ビルが建設されている。

淀屋橋の交差点で始まった再開発(西地区で、工事用のクレーンが見える)

今後、御堂筋沿いの側道の車線が廃止され、広い遊歩道が整備されるとのこと。セットバックした高層ビルの前の公開空地も活用して、この遊歩道が大阪のシンボルとなる斬新的な遊歩道になることを期待したい。

銀杏が紅葉した御堂筋


北御堂前の銀杏


遊歩道となる御堂筋沿いの西側の側道

一番気に入っているウオーキングコースが、自宅からすぐの大川沿い桜ノ宮公園。大川沿いであることから、他よりも早く紅葉する。(大川沿いの桜は有名で、その開花の様子は、2022年4月6日にアップしたブログで紹介している)

大川沿いの桜の紅葉。右は銀橋から見た桜の紅葉

大川沿いの桜の紅葉


紅葉した落ち葉の絨毯

桜の通り抜けで有名な造幣局の八重桜も紅葉(柵の向こう側)


紅葉したサトウカエデ

造幣局正門の紅葉した大銀杏(数年前に手入れで大幅に枝打ちされ、枯れてしまうのではないかと心配したが復活しつつある)

桜ノ宮公園の紅葉したメタセコイア

このブログで2022年6月26日に紹介した、瓢箪池(蓮池として有名)のすぐ横に「藤田邸跡公園」がある。大阪を代表する実業家で藤田財閥の創業者・藤田善三郎の本邸に作庭された庭園である。現在は都市公園・桜之宮公園の一部として10時から16時、公園として一般開放されている。梅、桜が綺麗であるが、広い芝生があることから休日には家族連れで賑わう。この公園の側に、リニューアルされ、今年4月に再開された藤田伝三郎のコレクションを所蔵する「藤田美術館」がある。この美術館、大きくはないが、国宝9点、重要文化財53点を含め、2000点が所蔵されている。中でも、瑠璃色に輝く国宝の「曜変天目茶碗」は有名。まだ訪れたことのない方には必見の美術館である。美術館の再開に伴って中庭も無料で一般に公開されている。ここの紅葉がきれいので紹介する。

藤田美術館の入口


多宝塔と庭園、右側の建物が美術館

美術館の裏にある紅葉の紅葉

公園や緑が少ないとされる大阪市であるが、良く観察すると身近に思いのほか癒され自然がある。

名古屋市露橋水処理センターを見学

名古屋市露橋水処理センター(旧名称は露橋下水処理場)を見学してきた。

この下水処理場は、名古屋駅周辺の下水を処理する古い処理場で、直径50mの円形沈殿池が採用されたこと、日本で最初に活性汚泥法を採用したことで知られていた。施設の老朽化が進んだことから現地で全面改築され、平成29年から供用が再開されている。この古い処理場を同じ場所で全面改築できたのは、工事中に排水を近くの処理場で受け入れて処理できたことによる。全面改築された処理施設はA2O法による高度処理法が採用され、地下に建設された。上部空間は「広見憩いの杜」として整備され、高度処理水の一部は「ささしまライブ24地区」の地域冷暖房の熱源として活用されている。

露橋水処理センターの街づくりへの取り組みが高く評価され、第12回(平成元年度)国土交通大臣賞・「循環のみち下水道賞」グランプリを受賞している。

高度処理法の採用による処理容積増に対応するため、反応槽を20mの深さに深槽化したり、二層式沈殿池が採用する等の工夫がなされた。

地下に建設された処理施設の内部(見学ルートが緑で示されている)

無酸素槽の様子(MLSSは約3,000mg/L)

二層式の沈殿池

最終沈殿池(透視度は1m以上)

地下の処理施設は誰もが安全に見学が可能なように見学ルートは緑のペイントで表示され、段差部分には車いすでも通れるように工夫がされている。内部は陰圧で脱臭装置が設けられているために、下水特有の臭いはない。

最終沈殿池からの流出水は急速砂ろ過される

最終沈殿池からの流出水は急速砂ろ過され、塩素消毒された後、ポンプで一部中川運河に放流される。処理水の一部(3万トン/日)は地域冷暖房の熱源として近くの「ささしまライブ24地区」(愛知大学、中京テレビ等のビルが立地する)に供給された後、一部(5,000トン/日)は修景用水として活用されている。

放流用のポンプ

処理場の上部は芝生広場として整備され、市民の憩いの場(広見憩いの杜と名付けされている)として市民に開放されている。処理場の周辺は桜と水のプロムナードして整備された。現在プロムナードは処理場周辺のみであるが、周回できるように延長を考えているとのこと。様々な種類の桜(河津桜も含む)植えられ、長く桜を楽しめるよう工夫されている。

処理場上部の芝生広場(円形沈殿池のあった場所が示されている)

処理場を囲むプロムナード(将来は周回できるように整備する計画)左の建物は沈砂池・ポンプ棟

高度処理水は左上にみえる「ささしまライブ24地区」に送られ地域冷暖房の熱源に。プロムナード脇には多種類の桜が植えられている

熱源に利用された後の一部は修景用水に活用される

芝生広場から見上げる管理棟は、ガラス張りで一見レストランと見間違えるほど。
改修時、地元住民の反対も出たが、完成後は地元住民から好評を得ているとのこと。

芝生広場から管理棟を望む

 

毛馬桜ノ宮公園のハス池

コロナ禍以来、大川沿いの毛馬桜ノ宮公園をウオーキングすることが健康維持の日課になっている。今年は、梅雨とはいえ雨が少なくて気温が高く、6月末の気温としては100年ぶりの暑さとのこと。ウオーキングは早朝に大川沿い木陰を選んでいて、最近は、自宅を出て大川沿いの右岸を下り、天満橋、天神橋を往復するコースが多い。

大川沿いの散歩道(正面が造幣局、右の橋が桜ノ宮橋)

6月24日は日差しが強かったこともあり、川崎橋を渡って、大川左岸を遡るコースをとった。木陰の道を進んだ先の瓢箪池に多くの人が群がっている。近づていてみると、ハスが開花して、このハスの花が目当て。ハスは開花が始まったばかりで、見ごろはまだ少し先か。この瓢箪池は、ハスの開花時期以外は、子供たちに人気で、休日には水遊びをする多くの親子連れで賑わっている。

大川左岸の遊歩道とベンチ。この先に瓢箪池

蓮池の周りを一周して写真撮影した。

ハスの栽培には、土壌もさることながら、水の管理が難しい。
瓢箪池の縁に排水口があることから、大川の水をくみ上げて、池にかけ流していることがわかる。

排水溝が写真下に見える

この日は、アオサギもこの池に飛来していた。この池に住むエビや小魚を狙ってきていると思われる。

アオサギもハスの鑑賞に?

この池には、多くのアメンボウ、メダカが見られ、高い生物多様性が維持されている。

瓢箪池では、ハスとともにガマが共生していた。ガマを良く観察すると、雌花群と雄花群の間の茎の色が緑であることから、ヒメガマであることわかった。

ハスの栽培は、土の質、肥料、水を新鮮に保たなければならないので、維持管理に手間がかかる。大阪市公園事務所の管理が行き届いていることから、市民が都会の真ん中できれいなハスの花を楽しむことができている。